企業に寄り添い事業成長にコミットするデザインコンサルティングファーム

UXUIデザイン、ブランディング、グロースハックを通して、クライアントの事業成長をサポートするデザインコンサルティングファーム「セブンデックス」。2018年に設立されたばかりの同社は、2020年度には昨年比売上216%、営業利益1,800%達成という飛躍的な成長を遂げ、2021年度ベストベンチャー100にも選出されている。

「企業に寄り添い、事業成長にコミットする」をタグラインに掲げ、成長を続ける同社独自の魅力とはなにか。創業の経緯をはじめ、事業のグロースに大きく貢献したアメカジのアパレルショップを展開する「ライトオン」のECサイトリニューアルおよび、2019年度グッドデザイン賞を受賞した配達管理アプリ「OKIPPA」のUXUIデザイン&グロースハック事例について、共同代表取締役を務める中村伸啓さんと堀田信治さんにお話を伺った。

企業に寄り添い事業成長にコミットするデザインコンサルティングファーム

––はじめに、お二人のご経歴についてお聞かせください。

中村伸啓さん(以下、中村):私は大学卒業後、新卒でマイナビに入社しました。営業や広告のディレクション、マーケティング業務を経験したのちにマネージャーに就任し、セールスチームのマネジメント業務を行なっていました。

<strong>中村伸啓</strong> 代表取締取締役 ベンチャーで業務経験を積み、大学卒業後に広告営業としてマイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年にSEVEN DEX Inc.を設立。代表取締役に就任。

中村伸啓 代表取締取締役 ベンチャーで業務経験を積み、大学卒業後に広告営業としてマイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年にSEVEN DEX Inc.を設立。代表取締役に就任。

堀田信治さん(以下、堀田):私も新卒でマイナビに入社しました。中村とは同期入社で、営業の相談をはじめ、最新のビジネス動向について語り合ったりする関係が続いていました。媒体事業部で2年半ほど働いた後に、スタートアップであるグッドパッチに転職し、クライアントへのデザイン思考のインストールや事業開発支援など、幅広く経験しました。

<strong>堀田信治</strong> 代表取締役 学生時代ロンドンで様々なクリエイティブに触れ、帰国後マイナビに入社。300社以上の採用支援を行い、全社表彰を受賞。その後、GoodpatchではUX/UIデザインの切り口から様々な企業の事業開発を支援。2018年にSEVEN DEX Inc.を設立。代表取締役に就任。

堀田信治 代表取締役 学生時代ロンドンで様々なクリエイティブに触れ、帰国後マイナビに入社。300社以上の採用支援を行い、全社表彰を受賞。その後、GoodpatchではUX/UIデザインの切り口から様々な企業の事業開発を支援。2018年にSEVEN DEX Inc.を設立。代表取締役に就任。

––創業の背景について教えてください。

中村:セブンデックスは2018年の10月に創業しました。マイナビでは関西支社で働いていたのですが、就職して3年目の時期に東京に来るタイミングがあり、起業に向けて堀田に声をかけたことがまず最初のきっかけです。実際に創業するまでには、堀田と共にオウンドメディアやキュレーションメディアの立ち上げから、グルメアプリの開発などさまざまな経験を積みました。その中で、デザインであれば領域を横断してあらゆるクライアントの課題解決に貢献できると考え、現在のセブンデックスの事業をはじめるにいたっています。

堀田:私は、学生時代にイギリスに留学していたのですが、そこで現地で起業している先輩方に出会ったことをきっかけに、起業することを心に決めていました。会うたびに夢がアップデートされていく姿に憧れていたんですよね。中村とさまざまな経験を積む中で創業への構想を練り、デザインとビジネスの力でクライアントの力になりたいという共通の想いを抱き、共同代表として創業しました。

––現在のセブンデックスの事業内容についてお聞かせください。

中村:「UXUIデザイン」「ブランディング」「グロースハック」の3つがセブンデックスの事業の柱になっています。UXUIデザインでは、クライアントが展開するサービスのユーザーを分析することで課題を抽出し、改善のためのデザインをサポートしています。ブランディングは、クライアントのビジネスやサービスのアイデンティティを定義するために、独自性や強みを分析した上で戦略の策定を行います。そしてグロースハックにおいては、データ分析を通したクライアントの課題抽出を行い、戦略の策定・実行することで事業グロースをサポートしています。

堀田:これらの事業内容をベースに、我々は「UXUIデザイン」「ブランディング戦略・実行」「マーケティング戦略・実行」「新規事業開発」「グロース戦略・実行」「組織開発」「採用戦略」「DX支援」の8つの事業領域を展開しています。クライアントの課題に対してこれらを組み合わせることで、最もグロースに効果的なソリューションを提供しています。

––セブンデックスの「企業に寄り添い事業成長にコミットする」というタグラインに込めた想いについて教えてください。

堀田:私たちセブンデックスは、デザインはもちろんのこと、その先の事業成長に対してもコミットするデザインコンサルティングファームとしてクライアントの課題解決に取り組んでいます。サービスに関わる戦略設計やクリエイティブ制作まで事業成長につなげるためのあらゆる改善案を提案させていただくことで、クライアントのパートナーとして伴走していきたいという想いがこのタグラインに表現されています。

実際に、仕事の契約に関してもクライアントの依頼から納品までをゴールとする請負契約ではなく、弊社のスタッフの稼働時間によって対価をいただく準委任契約として進めさせていただくことが多く、長期に渡ってプロジェクトを一緒に進めていくことがほとんどです。

––社名である「セブンデックス」にはどのような由来があるのでしょうか?

堀田:Googleにて実施されている、通常の10倍の成果を目標とする「10X(テン・エックス)」という言葉にインスピレーションを受け、あらゆる領域においてデザインをかけ合わせたソリューションを提供したいという「デザイン X」という意味を込めた、「dex」という言葉が生まれました。その後、事業を通して成し遂げたい想いについて議論をしていく中で、Design(デザイン)をはじめととするDを頭文字とした、Depart(出発する)、Depict(描く)、Define(定義)、Deploy(展開)、Develop(発展)、Delight(喜び)の7つを達成する会社を目指すことを表現するために、「セブンデックス」と名付けました。

クライアントが目指す先に旗印をつくる

––これまで手がけられた事例について教えてください。

堀田:私から株式会社ライトオンの事例についてお話します。当時のライトオンにとって目下の経営戦略であった自社ECサイトにおける売上の増加のための施策として、まずはサイトのリニューアルについてご相談いただいたことをきっかけにはじまり、現在でも継続中のプロジェクトです。

––リニューアルのプロセスについてお聞かせください。

堀田:一度にフルリニューアルをするのではなく、スピード感をもって根本的な課題を解決し、効果を出すために、 UXUIデザインの視点から100個ほど改善のためのアイデアを提案させていただきました。それらの優先順位を決めた上で、開発チームと共に改善を進めていったのが最初のフェーズです。

堀田さん

その後、データ分析によるECサイトの改善を継続的に実施しながら、フルリニューアルに向けた方向性を考えるために、ライトオンのユーザーの分析を実施しました。ライトオンの購買層をセグメントすることで、それぞれのユーザーに対してどのような価値を提供するべきなのかを考え、ライトオンのあるべき姿をクライアントとともに模索していきました。リサーチにあたってはデータ分析だけではなく、実際に店舗に赴いた上でヒアリングを実施するなど、定量と定性どちらの視点からも分析を行なっています。

分析にあたって使用された資料

分析にあたって使用された資料

—どのようなリサーチを実施されたのでしょうか?

堀田:クライアントの事業グロースにコミットするためには、アパレル業界のマーケット構造について深く理解していることが必要なので、国内のアパレルショップのフィールドリサーチをはじめ、海外の成功例を知るためのデスクリサーチや、SNSを活用したアンケート調査を実施しました。並行して進めている改善のプロセスにおいても1対1のデプスインタビューなども行っています。これらすべてのリサーチは調査機関によるものではなく、自社で実施しています。

—リサーチ後のプロセスについて教えてください。

堀田:ユーザーの分析をもとにライトオンの現在地を正確に把握し、今後ライトオンが目指す未来への道筋をクライアント共に考えてていくために、プロジェクトのコンセプト策定を行いました。我々は、事業グロースをサポートするにあたって、プロジェクトに関わるスタッフのすべてが目指すべき方向性の旗印となるような価値観を表現したコンセプトを掲げることが大切だと考えており、コピーライティングに関しても自社で行なっています。

コンセプト資料

コンセプト資料

本プロジェクトにおいては、「ライトオンは再び“Right-on”へ」というコンセプトを提案させていただきました。これは、クライアントからのヒアリングを通して生まれた言葉なのですが、これまでカタカナで表記していたブランド名を英語表記にすることで、本来の意味である「正しさ」に回帰していくという想いが込められています。このコンセプトによって、セレクトショップであるライトオンの本来の価値についてプロジェクト全体を通して考えていくための共通認識を形成することができたので、その後のフルリニューアルのフェーズへと進んでいきました。

––リニューアル後のグロースについて教えてください。

堀田:本案件では、結果的にECサイトのコンバージョン率は3倍になり、昨対比200%以上と大幅に売上が伸びています。現在もパートナーとして常に改良のご提案はさせていただいていています。

リニューアル後のECサイト

リニューアル後のECサイト

––現在はどのようなことに取り組まれていますか?

堀田:常にアップデートするための数値の分析と課題の特定、戦略の策定と実行というPDCAを回し続けています。私たちも一度制作したものがいつまでも変わらずに正しいとは思っていません。トレンドは常に変化し続けますし、事業の継続のためには常時アップデートし続けることが不可欠で、クライアントの事業成長にコミットするためには、そういった姿勢で伴走していくことが大事だと考えています。

セブンデックス

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